リスニング 2012 11 18

書名 魔法の英語 耳づくり
    映画のセリフも、どんどんキャッチできる
著者 リサ・ヴォート  Jリサーチ出版

 日本人は、中学、高校、大学と、
10年間も英語を学ぶのに、
アメリカ人が話す英語を、
ほとんど聞き取れないという状態です。
 それは、なぜか。
アメリカ人が、関西弁で、英語をしゃべっているからです。
 たとえば、こう考えてみましょう。
アメリカで、一生懸命、日本語を学んだアメリカ人が、
最初に訪問した場所は、大阪だったとすると、
どうなるでしょうか。
おそらく、日本語を聞き取れないでしょう。
 日本人ならば、何とか関西弁という方言を聞き取れるでしょうが、
アメリカ人は、関西弁という日本語を聞き取れないでしょう。
 さて、前置きが長くなりましたが、
この本から、参考になるところを引用しましょう。
 「city」という単語の発音は、
日本の学校では、「シティー」と教わるでしょう。
 この本では、アメリカ人が発音する「city」は、
日本人には、「sidy」と聞こえると書いてあります。
 同じように、「matter」の発音は、
日本の学校では、「マター」と教わるでしょうが、
アメリカ人が発音する「matter」は、
日本人には、「madder」と聞こえるそうです。
 そういえば、日本人もアメリカ流のところがあります。
「体育」を日本人が発音すると、日常会話の中では、
「たいいく」ではなく、「たいく」となってしまうでしょう。
 昔、こう言われたことがあります。
アメリカ人に対して、
「Philadelphia」を「フィラデルフィア」と発音しても通じない。
「古豆腐屋」と発音すれば通じると。
 ところで、中国共産党政治局の常務委員の李克強氏も、
学生時代に英語の学習で苦労したと聞いたことがあります。
漢字を使う民族にとって、英語学習は、なかなか大変なものがあります。

日本英語 2010 8 1

書名 ニホン英語は世界で通じる
著者 末延 岑生  平凡社新書

 著者の体験では、こういうことがあるそうです。
著者が中国の大学で英語を教えていた時、
同僚でアメリカ人の英語教授が、著者の部屋を訪ねてきたそうです。
 アメリカ人教授が言うには、
自分の英語が学生たちに伝わらず、学生たちから突き上げられているのだという。
そこで学生に、「それなら、どんな英語をしゃべればいいのか」と聞くと、
「末延教授(著者)のような、
しっかり区切るしゃべり方をすればいい」と言われたそうです。
 そこで、信じがたいことだが、アメリカ人の教授が、
著者のところに、発音の相談に来たそうです。
 ハワイ大学のスミス教授の研究によると、
アメリカ人の英語は、アジアの人々に対し55%の伝達率でしかないのに、
日本人の英語は、アジアの人々に75%という高い伝達率で理解されているという。
 こんな話を読むと、
いつの日か、日本人がアメリカ人に英語の発音を教える日が来るかもしれません。
(これこそ、日米同盟の深化の成果になるかもしれません)
 自動車を輸出しすぎると貿易摩擦が発生しますので、
今度は、日本式英語を輸出することで世界に貢献できます。
おそらく、日本製の英語は、世界で歓迎されると思います。
 著者によると、
世界では、英語を話す人口は、20億人で、
そのうち、英米人が4億人、アジアでは8億人と推定されます。
アジアでは、今後も人口が増える予定ですから、
英米人は、英語において少数派になるでしょう。






































































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